木造の注文住宅を建てるメリット・デメリットについて解説!
マイホームを建てようと思ったとき、どのような建築方法にしますか?主に鉄骨や木造などが挙げられます。総務省の平成20年度の調査では、約6割の住宅が木造建築で建てています。木造住宅を選んだ人、選ばなかった人それぞれいますが、木造建築のメリット・デメリットは何なのでしょうか?今回は木造建築についてみていきます。
そもそも木造住宅とは?
木造住宅は、住宅の構造に木造が使われている住宅のことになります。現在、多くの住宅で使用されており、古くある伝統的な住宅建築方法になります。木造建築は伝統的で多くの人に知られている、安定した建築方法なので、さまざまな場所で活用されており、自由な設計が可能なことから、供給が高い建築方法になっています。木造建築の住宅は、主な工法が2つあります。
その2つは、木造軸組工法と2×4工法です。そのほかにも、木造ラーメン構造や、木造プレハブ工法、ログハウス工法など、さまざまありますが、木造軸組工法と2×4工法が代表的な工法で、幅広く活用されている工法になります。
木造軸組工法
木造軸組工法は、在来工法と呼ばれており、柱と梁を組み合わせて骨組みを作っていく方法になります。建築の自由度の高さと変形地や傾斜地にも対応可能なので、さまざまな場所で建築されている方法になります。日本には平地だけではなく、さまざまな場所に家を建てる場合があるので、とても適している方法になります。
2×4工法
2×4工法では、2インチ×4インチの木材で枠組みを作り、面をつけ、箱型を形成します。そして窓をくり抜き完成させていく方法です。2×4工法は、気密性や耐風性に優れており、木造軸組工法とともに、多く普及している工法になります。2×4工法はアメリカで生まれ、海外でも主流な人気な工法になっています。
木造の注文住宅を建てるメリット
木造住宅の建築を決めた人は、昔からある建築方法だからという理由だけではなく、木造建築独自のメリットを知って、木造住宅に決めた人も多くいます。メリットを踏まえて、住宅建築の参考にしましょう。
間取りの自由度の高さ
木造住宅の最大のメリットは、間取りの自由度の高さです。木材は金属とは違い、さまざまなデザインに対応できます。広い空間つくりが可能なことや、リフォーム時に、カスタマイズすることも可能なため、今後の生活を考えた場合に木造住宅を選ぶ方もいます。増築しやすく、間取りの変更もしやすくなっています。
また、鉄骨での建築を考えていたが、間取り上、自分の希望するデザインが難しいので木造住宅にする方もいます。
建築費用を抑えることができる
また、建築費用を抑えることもできます。住宅建築はとても費用がかかるものなので、費用を抑えることを考えて選択する人も多くいます。鉄筋コンクリート構造などは、基礎工事にもお金がかかり、鉄筋の費用に加え、高くなってしまいますが、その点、木造建築は下処理も比較的簡単に済むので、費用を抑えることができます。
また、木材そのものの価格も金属より下がるので、総合的にみても木材での建築の方が安価になります。
調湿効果がある
木材は周りの湿度に合わせ、湿気を吸収したり、放出したりします。これは金属にはない特性で、天然の調湿効果が得られるのも木造建築のメリットになります。また、調湿の効果は日本独特の気候に適しており、木材特有の素材を活かした家づくりも可能です。
木材の香りや、木目を生かした住宅も注目されており、木造建築の増加にもつながっています。木材の香りはリラックス効果があると人気になっています。
高い耐火性
木材は、実は耐火性が高いものになります。木材と聞くと燃料にも使われ、よく燃えるイメージですが、燃え始めてから内部まで火が燃え進むまでには時間がかかります。
もし、火災が起きた場合には、その間に避難できる可能性があり、耐火の面でも安心できる素材なのです。また、施工会社や住宅メーカーも耐火性に注目しており、より耐火性を強くする工法も行われています。
木造の注文住宅を建てるデメリット
木材建築の住宅のデメリットは、シロアリ対策が必要なことや、建築する職人の技術の重要性があります。天然の木材なので、シロアリなどの対策が必ず必要になってくるので、住宅を建てる場合は、その面でも対策やアフターケアが充実している、施工会社を選ぶ必要があります。
また、木造建築の住宅では、職人の腕によってされることもあるので、技術面も確認したいものになります。住宅のデザインによっては、希望する間取りが難しい場合もあるので、施工会社や住宅メーカーとよく相談して建築することが必要です。
まとめ
木造の注文住宅を建てるメリット・デメリットを紹介しましたが、木造住宅は多くのメリットがあり、日本独特の四季の面からもよいとされる効果があることがわかります。デメリットである、シロアリは、対策を行うことで解決できます。その際、定期的な検査や薬剤散布があると望ましいですが、ない場合は自分で対策することで、デメリットが解消されるので、木造住宅を建築する場合は、施工会社に確認しておくとよいでしょう。メリット・デメリットはどんなことにも存在するので、よく知り、自分に合ったものを選びたいものです。