注文住宅にビルトインガレージを設置するメリット・デメリットとは?
ビルトインガレージとは、住宅の1階部分や一部を利用したガレージのこと。インナーガレージやガレージハウスとも呼ばれています。車やバイクなどが趣味の方に人気があり、実用性の高さも魅力となっていますが、あるのはメリットだけではありません。設置の前にはデメリットも含めた検討が必要になるでしょう。
注文住宅にビルトインガレージを設置するメリット
車やバイク、自転車などを趣味にする方から、ことさらの支持を集めているのがビルトインガレージです。一番のメリットは趣味が充実することで、より豊かな毎日が送れるようになることですが、ほかにもいくつがのメリットをあわせもっています。
車やバイクなどを守ることができる
大切な車やバイクを悪天候や日差しから完全にガードできるのが、ビルトインガレージです。柱と屋根だけのカーポートと異なり、四方は壁とシャッターで囲まれますから、固いガードが実現します。
海沿いのエリアなら、ことさらに強い風や塩害からも守ることもできるため、よりありがたみを感じることでしょう。またビルトインガレージなら、いたずらや盗難への備えも完璧ですし、間取りを工夫することで、愛車を眺めながら時を過ごすこともできるでしょう。
大容量の収納スペースができる
屋内でも屋外でもない、半屋内の広大な収納スペースがビルトインガレージです。何かとかさばるアウトドア用品などを収納しておくのに最適。車への積み込みもらくらくですから、糸島を楽しむのにも最適な設備です。ほかに何でも収納しておけますから、効率的な居住スペースづくりにも役立つことでしょう。
ビルトインガレージの面積を各階の床面積の合計の5分の1に収めることで、延べ床面積から除外される措置もありますから、固定資産税の節約にも役立ちます。ただし5分の1以上になると、固定資産税の対象になりますから注意しましょう。
DIYなどの趣味も楽しむことができる
半屋内の広大なスペースは、DIYなど室内では楽しみにくい趣味にも最適です。ツール類も収納しておけますし、作業場としても活用できるため、本職の方にもおすすめの設備。アイデア次第でさまざまな活用ができることでしょう。
雨にぬれずに家に入れる
趣味面ばかり強調しましたが、実用性が高いのもビルトインガレージです。雨の日に濡れることなく屋内へアクセスすることもできますし、大きな荷物の搬入・搬出にも役立ちます。
注文住宅にビルトインガレージを設置するデメリット
一方で、よいことばかりではないのがビルトインガレージです。あこがればかり先走ってしまい、後から後悔なんてことがないように、デメリットもしっかりと把握しておきましょう。
住宅メーカーが限られるかも?
「1階すべてを柱なしのビルトインガレージに」など、特殊な形態のものを希望すると、建てることができる住宅メーカーが限られてしまうかもしれません。どのようなビルトインガレージなら実現可能かも含めたうえで、依頼する住宅メーカーを検討する必要があるでしょう。
居住スペースが狭くなる
ビルトインガレージに床面積を割くと、その分居住スペースが狭くなってしまいます。夢だったから!というのならしょうがないかもしれませんが、後から部屋数が足らないとなってもどうしようもありません。居住スペースに余裕を持たせることによるメリットと、ビルトインガレージによるメリットの2つをよく比較してみましょう。
建築コストが高くなる
カーポートと比較すると、どうしても高くついてしまうのがビルトインガレージ、同サイズで比較するとカーポートは50万円、ビルトインガレージは250~400万円ほどかかってしまうでしょう。ビルトインガレージの予算を別のことに使うことで、さらに居心地のよい家にならないかをご家族で相談してみてください。
排ガスや振動が気になるかも?
ガレージの中でエンジンをかけっぱなしにすると、排気ガスのニオイが居住スペースまで届いてしまったり、振動が響いてしまったりするかもしれません。換気扇の設置や振動に影響を受けにくい間取りの工夫が必要になるでしょう。
注文住宅にビルトインガレージを設置する際の注意点
注意点は「長く付き合うもの」だと意識することです。いったん造ったら壊すことはできませんから、次に購入する車のサイズの考慮が必要になるかもしれません。また高齢になっても付き合わなくてはいけないのがビルトインガレージ、居住スペースが2~3階になることで、階段の上り下りが大変!ということにもなりかねません。
まとめ
メリットとデメリットの両方あるのがビルトインガレージ、決断する前に必要になるのが両社の比較です。居住スペースが制限されることや建築費が高くなることが主なデメリット、ビルトインガレージをあきらめることで、さらに豊かな毎日が実現できるかもしれません。住宅の購入は大きな買い物、選択と決断の連続になります。ビルトンガレージに限らず、ご家族でよく話し合うことが必要です。